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更新日:2020年12月18日
梅谷家住宅の主屋・離れ・北塀及び西塀が国登録有形文化財です。梅谷家は代々庄屋を務め、新田開発や町内を流れる喜瀬川の氾濫をおさめるなど地域の発展に貢献した家柄です。10代目の梅谷美方氏が1938(昭和13)年、跡取りの孫が、阿閇小学校(現播磨小学校)に通いやすいようにと建設した住宅です。主屋は昭和60年代に改修されましたが、焼き杉板の外壁、木製建具の一部は当時のままで、離れは一度も手が加わらず、3畳の茶室ほか、当時の建築には珍しい緩やかな階段、針葉樹のツガの木材をそのまま使った約10mの縁側などが特徴的な住宅です。
主屋北側 主屋書斎
敷地北東に建つ木造平屋建てで、寄棟造と入母屋造を組み合わせた屋根をかける。北東端に玄関を配し、南に書斎と居間を並べる。書斎は洋室で漆喰塗天井にシャンデリアを吊る。別宅の必要機能をまとめた住宅である。現在、書斎と居間は洋室であるが、西の居間は当初は八畳と六畳の和室であった。
離れ北側 離れ2階
離れ南側 離れ1階座敷
主屋の西側に建つ木造2階建、入母屋造桟瓦葺で、外側を焼杉の堅板張とする。一階は床、棚、付書院を備えた八畳の主座敷と六畳の座敷の南に広縁を付し、北に茶室を配す。二階は座敷が三室で南に縁を付す。良材を駆使した上質な離れである。昭和40年代に一部を茶室、水屋などに改修した。
西塀外側 北塀内側
敷地北面と西面を囲む塀で、北塀の中央付近に木戸を開く。半間おきに柱を立て腕木で桁を支え、屋根は桟瓦で葺く。外側は焼杉の堅板張で上部を真壁漆喰塗とし、内側は西塀が堅板張で、北塀が真壁漆喰塗、石製の支柱で支持する。宅地外周部の景観を形成する。建築年代は主屋、離れと同時期と推定される。
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