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更新日:2018年7月13日
イラストレイテッド・ニュース
町指定:歴史資料
指定名称:イラストレイテッド・ニュース 1点
所在地:大中1丁目1-2(郷土資料館)
1853(嘉永6)年1月22日発行のアメリカの新聞誌で、日本に現存するものは希少である。幅26.2cm、高さ40.2cmの新聞紙1枚で台紙に貼られており、68gを測る。(重さは台紙を含む、大きさは本体のみ)
1850(嘉永3)年12月、播磨町古宮で生まれたジョセフ・ヒコ(浜田彦蔵)ら17名が日本船栄力丸で漂流し、アメリカボストンの帆船オークランド号に救助され、サンフランシスコへ向かった。引き続き帆船ポーク号に乗り換えて同地に滞在したようで、その船上でボルチモアの写真家H・R・マークス氏によって撮影された。この写真は、横浜美術館などに現在7点の存在が知られており、日本人が被写体となった最初の写真として高く評価されている。
ダゲレオタイプの写真(銀板写真)を入手した新聞社が記事にしたものである。当時は写真をそのまま製版する技術がなく、写真をスケッチしたものが印刷されていた。そのため、イラストレーターによって日本人漂流者は18名(亀蔵が衣装を変え重複)になっているが、実際はヒコをはじめ17名である。デフォルメされているが、日本人を撮影した最初の写真を元にイラストしたはじめての新聞記事として評価されるものである。亀蔵が2回使用されている。日本人の服装を下着までイラストしたかった作者の意図と思われ、風俗史のうえからも当時を知る手掛かりとなる。
播磨町の偉人ジョセフ・ヒコの当時(13歳)のイラストとしても意義深い。
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